昨年末、報道された「昨年の出生数が977,000人から941,000人に減少した。」という報道に衝撃を受けました。更に衝撃を受けたのが、それ程大きくは報じられたりされず、報道の特集が少なかった事です。私はえも言われぬ危機感を持ちました。

 一年で3.7%近い出生数減少です。とてつもない数字です。このトレンドが今年も続くとは信じたくありませんが、同じ率で減少していくと仮定すると、すぐに80万人くらいになります。また、そろそろ45歳の私は団塊ジュニア世代で、同世代はたしか210万人近い出生数ではなかったかと記憶しています。それと比べると、昨年は私の世代の45%くらいしか出生していない事になります。

 私は日本の抱える数多くの問題の根源は「人口減少」、「少子化」にある、とずっと思っています。それは恐らく地元北九州市が激しい人口減少、出生数の減少を経験しており、その実態をまじまじと見てきたからだと思います(落選しましたが、私以上に、広範な地域を路地裏まで巡った人間はそうそう居ないと自負しています。)。

 全国の人口減少に目を向けてみましょう。まずはこのデータを見てください。

2040年市町村将来推計人口ランキング

 

これだけで十分に衝撃的です。大半の市町村では、2010年⇒2040年で人口減少です。増えているのは大都市の周辺が多く、しかも数は限定的です。福岡県で言うと、福岡市周辺の自治体の一部は驚異的な伸びになります。増えている地域は、自然増(出生増)のみならず、社会増(他地域からの流入)が多いのでしょう。ただ、社会増は流出する地域の存在が前提となりますので、日本全体としてゼロ・サムである可能性が高いです(むしろ、大都市圏の出生率は低いので、大都市圏の社会増はマイナス・サムとなるはずです。)。

 逆に、例えば、我が北九州市は人口が2010年⇒2040年で19.7%減少します。最高で108万人の人口が居ましたが、現在が95万人を少し切るくらいです。

現時点で人口減少の重圧はとてつもないものがあります。しかし、2040年時点では78.5万人と言われています。更に16.5万人の減少となります。周辺自治体の減少率は北九州市よりも大きい所が大半なので、少なくとも近隣自治体からの社会増を期待する事は無理です。

 そんな中、出生数が増えていくようにするにはどうしたらいいのか。勿論、解は複合的です。雇用問題と収入、子育ての受け皿、色々な視点がある事はよく分かっています。そういう中、テーマを一つだけ提示したいと思います。

 日本の出生率が低い原因の一つは、20代の出生が少ない事です。20代前半で結婚し、子供を儲ける夫婦による特別合計出生率は2をかなり超えています。しかし、現在、第一子を儲ける女性の平均年齢は31歳近いです。つまり、少子化の原因の一つは晩婚化があるという事になります。そして、私の知人にも多かったのですが、30代半ばになって子を儲けようとして「不妊」という大きなハードルにぶつかっています。

 このハードルについて、私はこのNHKスペシャル「産みたいのに産めない~卵子老化の衝撃~」を一人でも多くの方、特に若い方に見てほしいと思います。もう5年前くらいのものですが、とても良い番組です。私が内容を解説しようとすると失敗する可能性が高いので、是非見てください。世の中の見え方が絶対に変わるはずです。私はある高名な有識者に「高校での保健体育の授業で必ず見せるべきだ。」と主張した事もあります(現実的ではないのでしょうが)。

 こうやって書くと、色々とご批判がある事は承知しています。すべての批判は甘受します。究極的に私が言いたいのは、この私のエントリーなどどうでもいいので、上記でリンクを貼ったNHKスペシャルの映像を一人でも多くの方に見てほしい、それだけです。

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